よく晴れた夏の午後。
柿渋染めは夏のからっと晴れた日が適しているそうです。
柿渋、大好きです。紙に木によく使う身近な染料です。
写真の黄色みのある方が一年もの、赤みのあるのが二年もの。
手作りだそうです。
二年以上は凝固してしまう可能性が高まるために
二年くらいで使ってしまうそうです。
凝固すると使えません。
今回は浸し初めと引き染めを体験しました。
麻布を4メートル絞って、うまく染まれば細帯を作る予定。
染める布をまず30分よく水に浸して染み込ませます。
一年と二年の混合の柿渋液を二倍に希釈した液に
3〜5分よく浸します。
その後、ソーダ灰を5%溶かした液に浸します。
これは、すぐに発色を出すためだそうで
匂いもここでほとんど消えます。
鉄の溶液に入れればもっと黒っぽく発色します。
ただ少し布が痛むようです。
絞ったまま渇かします。
よくかわいたら絞りをとって、アイロンをかけて天日干ししました。
その後よく水洗いしてまた天日干し。
柿渋はすぐには発色せず、1年くらい時間をかけて、
また天日に当たることでも発色がよくなるそうです。
夏の陽射し、ありがとう。綺麗に発色してくれるといいな。
型染めは木綿で。
洋型紙の上に紗のようなものを敷いて
糊と石灰を捏ねたものをへらで引いていきます。
綺麗に糊を置いてしっかり渇いたら、ゆっくり刷毛で柿渋液を引いていきます。
このとき糊が流れてしまわないように注意です。
この場合柿渋は濃い原液です。
なんとなく、引き染めの方がよく染まるかも。
柿渋はやっぱり引き染めが合っているのかな。
渇いたら水洗いして糊を落とします。
布がぱりっとして堅牢度も増すので、バッグを作りました。
今年は私も柿渋の手作りを習いたいと思っています。
庭の渋柿がころころ落ちて・・
8月末までにあまり落ちないでくれるといいのだけれど。