月の出ている時期に、宵から毎晩月を眺めて描いていると、
自分の胸の中にも月があるのを感じます。
胸の中に、月があり、優しい光で暗闇を照らしているのを感じます。
人には誰しも、心の中に、
草木、川の流れ、海、空、山、太陽や月をもっており、
それが、外の世界の風景に呼応するのだと感じます。
呼び合っているように感じます。
飛行機で熊本に行くとにきに、
いつも窓の下を眺めているのですが、
四国から九州に渡るところを見ていると
四国の先端の佐多岬と、九州大陸が、お互いに触れ合わんばかりに
たくさんの手を伸ばしているように見えます。
そんな感じに、自然と私たちの心は、
お互いに触手のようなもの、
またはたくさんの手を伸ばして、
求め合っているような気がするのです。
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