南相木村の緑深い森と湖。
雨が降っている。
わたしの心の裏側にも
小さなしぶきがあたって小さな雫が滴り落ちる。
山からの湿気と雨の匂いに、
遠い記憶が小さくコツコツと胸の奥を叩く。
雲が低く垂れ込めている。
その様はしっとりと滑らかだ。
夕闇が刻一刻と迫ってくる。
草木も露のたっぷり含んだ空気に力を得て、
ますます迫り来る闇い世界に
何かを探るがごとく
ぴんと両腕を掲げている。
ああ、いつも目の前に水辺があったらいいのに。
そう、ソローの小屋のように!
夜明けと夕闇の水面を毎日描きたい。
雨の日も晴れの日も水の匂いを嗅ぎたい。
そしてその水面に身を委ね、波紋を日々描きとりたい。
自分のしたいこと、好きなことがはっきりしている。
より自分自身に近づくってなんだろう?
問: 自分自身が誰であるか、なかなか見つけられない人もいると思うんですけど、何かアドバイスはありますか。
答: 完全に何の制限もない状況で、自分がしたいことを考えてください。それが手掛かりになります。それがあなたの本来の姿です。たしかに!パワフルですね!
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