この季節になると夕方は、ちらちら燃える、小さな焚き火をつくりたくなります。いまは温暖化や消防法がきびしくなって、街なかではもちろん熊本にいても、お庭の掻きあつめた落ち葉を燃やすことが簡単にはできなくなりました。
”部屋の頭上にはほの暗い空間をつくるくらい高く黒い梁があり、そこに暖炉の炎がちらちらと映るのをながめることほど、どんな美術品や装飾物よりも想像力をかきたてるものはない”というようなくだりが、H.D.ソローの著書にあったと思います。ほんとうにそれを思い、小さな炎を懐かしく焦がれます。
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