昨夜は十二月最後の月スケッチでした。
(昨晩は、月の出は8時過ぎなのですが、
山から上がってきて湖に映るのが9時半頃でした。
このあとはどんどん月の出が夜遅くなります。)
ひとけがなく、
この先は民家もないようなところに
良い構図の場所をみつけたので、
そこで月の出を待つのですが。
上空彼方の幽かな飛行機音と風の音しかしません。
しだれ桜と思われる枝が闇夜に白々と浮かび上がり、
誰か窓を叩いたりしないかな…?とちょっと怖いです。笑
しかし、月がちょっとその慈悲のある眼を
山の稜線からのぞかせると、
もう辺りの雰囲気ががらっと変わります。
あたり一帯が、青い世界に染まります。
そして、湖の向こうまで、
月の光の道がさあっと一息に連なります。
本当に息をのむほど綺麗で、幻想的です。
その光景が信じられなくて、
ついつい、手がとまってしまいます。
息が白い、丹沢湖の十二月の月夜。
昨夜はまるまる太った、しっぽのふわふわとした可愛らしい狸と、
何か食べ物を探しに来た、大人のいのししに出会いました。
帰りのぐねぐね山道には、
ずっと月がついてきて
空から見守ってくれたように感じました。
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