梅雨の晴れ間に見事に輝く満ちた姿を現してくれました。
満月から数日は河口湖や西湖の浜で月夜を描いていました。
月の出から描いているとたいてい夜半になるので、
近くの道の駅を探して車をとめて
部屋のように寝床を整えて寝てしまいます。
湖畔は朝方は冷えるくらい。
ひんやりした朝の湖の空気をからだ中
頭のてっぺんから足先まで
すみずみまで、くまなく感じて、
朝一番の新鮮な山の空気、という幸せを噛みしめます。
車に泊まるのは好きです。
ベッドライトと本を何冊か積みこんで
車のなかを居心地良く整えて、身体を横たえていると
学生時代の長いキャンプ生活を身体が思い出します。
この半分外、半分家のような暮らしに、
しみじみと、自由の喜びを感じます。
心というより、身体全体が楽んでいるようです。
家ではどちらかというと、寝付きが良くないのに
もうぐっすり、夢も憶えていることもなく
深く寝てしまいます。
月夜はちょっと不思議です。
だいたい、月の出から四時間程度描いているわけですが
これをきっかけに、ちょっとした転換をしてしまうときがあります。
たとえば、数日間、身体がだるくて動けなかったのに
描いているうちにいつの間にか身体に生気がみなぎっていて
帰りの長距離運転もなんなく出来る。
それから、温泉に入ったあとのように
どこかすっきりとして、身体が軽くなる。
また温泉に入ったあとのように、猛烈な眠気に教われる。
身体の周りがなんだかちょっと不思議なもの(?)に取り巻かれたような感じになり
その雰囲気が明くる朝まで続く。
どれも気のせいでしょう、と言われればそうで
とるに足らないものですが
毎回のこの転換もちょっとおもしろいのです。
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