
今日は空も風も透明だから出かけてみよう!
いつも気負わず、最小限の身軽な荷物で出かけます。
スケッチの道具については、自分好みのセットにそろえて。
ほんのご参考までに。
小さめのスケッチブック、小さなメモ帳、最小限の木炭や鉛筆、小型カメラ、地図、携帯電話、ipod。
帽子やサングラス、日焼け止め、日傘、虫除け。
はじめて行く場所は勝手がわかりませんし、売店やコンビニエンスストアがあるとも限りません。もしあっても意外と早く閉まってしまうこともありますので、水筒と、チョコレート類のお菓子はかならず持っていきます。うっかり、行き倒れないために。
今回は、「青い海を見たい!」という気持ちから、日帰りで神奈川県の真鶴半島への旅に出かけます。
目指すは真鶴岬の先端。
真鶴半島へのアクセスは、東京から東海道線(普通)で真鶴駅まで約100分。
また、東海道線(快速アクティー)では約82分です。
東海道線に乗り真鶴へ向かいます。
乗ったのは熱海行き。
熱海と聞くだけで、なんだか旅がはじまるような、わくわくした気持ちになりました。
東海道線は座席が向かい合わせになる車両があるので、窓際に座るとなんだか旅気分を味わえますね。
根府川駅の手前ほどから、海が望めます。
いよいよ真鶴駅に着きました。日差しは強いけれど、風がさわやかです。
早速駅前の小さな観光案内所を見つけて、真鶴半島の地図、それからお祭りなど催し物などのパンフレットをいただきました。
情報を現地調達するのもひとつの楽しみ!
真鶴岬までは伊豆箱根バスによる運行があります。
本数は多くなく、一時間に二本ほど。最終も早いので、事前に調べられることをお進めします。
私はまず、大好きなお林展望公園にアクセスしました。
バスならば中川一政美術館で下車になります。駅からは15分ほど。
ここはとても綺麗に整備されている庭園。
カナリーヤシがのびのびと青空に向かって両手をのばし、のびのび呼吸をしています。
その様子は、なんとなく、石垣島を思わせます。
南のゆったりしたムードをこころゆくまで味わいます。
きれいに舗装された散歩道。
園内には、色鮮やかな南の花が咲いています。
青い芝生にシートをひいて、お弁当を広げるのも良いですね。
公園の先端にある展望小公園からは、深い青の海を眺めることができます。
潮騒が遠くに聴こえます。
のびのびと天に向かってヤシが両手をひらく。ゆっくりと時間が流れます。
海を眺めながら、ひととき甘い潮風に吹かれます。
管理棟には真鶴ゆかりの画家である、中川一政のアトリエが復元公開されています。
喫茶ルームの窓辺からも展望がよく、コーヒーを飲みながら青い伊豆半島を眺めます。
公園から道沿いを真鶴岬方面に歩くとすぐに美術館に着きます。
真鶴町にアトリエを構え制作に励み、文化勲章受賞者であり、真鶴町名誉町民第一号でもあった中川一政の美術館です。
中川一政美術館。
真鶴半島の原生林に包まれ、建物の壁におちる木漏れ日が美しいですね。
いずれも、開園や開観時間をチェックしてからお出かけください。
さて、美術館のちょっと先には左に折れる道路がありますが、その右脇に「お林散歩道入り口」の小さい看板を見つけました。
ここから小山を超えて岬方面に進んでみます。
真鶴半島の大きな魅力というのは、このうっそうとした常緑樹の原生林にあるのではないでしょうか。
その枝々が空を背景に作る影絵は、見ていて飽きることがありません。
お林散歩道を越えて、いよいよ岬の先端にさしかかります。
ケープ真鶴の手前に左に折れる道を降りていくと、真鶴のシンボルともいえる、三ツ石が見えてきました。
三ツ石と呼ばれるこの岩は、笠に似ているので笠島ともいわれています。
昔からの三ツ石にまつわる伝説なども残っているそうです。
干潮時には岩場が出てきて、先端まで渡ることが出来るそうです。
三ツ石海岸に降りていき日陰で一息。
日が傾き、伊豆半島の向こうから斜めの光が差し込み、影がとてもきれいです。
しばらくそこらをうろうろ歩いて、裸足で歩きます。
こうすると、少しだけ土地と仲良くなれるような気がします。
気に入ったちょうどいい大きさの石を見つけたら座ってみたり。
しばらく打ち寄せる波や水面を眺めたり、音楽を聴いたり、雲を眺めたりしています。
そのうち、ふと風景と心が重なり、風景が自分の心に流れ込んで来る瞬間があります。
そうしたら、スケッチブックを広げます。
スケッチを一段落し、浜伝いの潮騒遊歩道を夕日に向かって歩いていきます。
夕暮れ時で、ひとけのない番場浦に着きます。
帰路に就きます。
山からは涼しい風が吹いてきます。
今年最初の日暮らしの声が、汗と疲れを忘れさせてくれます。
参考ホームページです。
お出かけの際は、チェックされてみてくださいね。
真鶴町公式ホームページ
真鶴町観光協会
伊豆箱根バス時刻表
中川一政美術館ホームページ
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